特集 重症感染症
11.免疫不全と重症感染症―(4)HIVと重症感染症:①HIVの基礎知識:HIV患者に対する感染症診療も原則は変わらない
松永 直久
1
Naohisa MATSUNAGA
1
1東京医科大学病院 感染制御部
pp.151-155
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100270
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感染部位がどこで,想定される起因微生物は何か。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)そのものなのか,日和見感染症の原因となる微生物なのか。抗微生物薬で治療する場合には,感染部位に届き,起因微生物にスペクトラムを持つ抗微生物薬を考えることになる(図1)。しかし,HIV特有の検討事項があることも知っておかなければならない。
米国に比べ日本ではHIV感染患者が少なく,HIV感染症になじみが薄い方もいよう。そこで,本稿ではHIVの基礎知識を簡単にまとめる。「HIVと重症感染症」を読むための参考にしていただきたい。
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