特集 内科診療にガイドラインを生かす
感染症
HIV感染症
菅沼 明彦
1
1がん・感染症センター都立駒込病院感染症科
pp.446-450
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107145
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内科診療に役立つ国内外のガイドライン
HIV感染症診療に関するガイドラインとして,日本,米国,英国,欧州などからガイドラインが作成されている(表1)1~5).日本では,近年「抗HIV治療ガイドライン」が作成され,臨床で使用されている1).本ガイドラインは,「平成24年厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業HIV感染症およびその合併症の課題を克服する研究班」により2013年に改訂された.海外の主なHIV診療ガイドラインに,米国IAS-USA(International Antiviral Society-USA)2),DHHS(The Department of Health and Human Services)3),欧州EACS(European AIDS Clinical Society)4),英国BHIVA(British HIV Association)5)などが挙げられる.HIV感染症に関するさまざまな研究成果が蓄積されていることに加えて,新規の抗HIV薬が市販されている状況であることから,いずれのガイドラインも2012~2013年に改訂が行われている.上記のガイドラインは,すべて各学会や組織のウェブサイトより,無料で閲覧およびダウンロードが可能である.また,上記のガイドラインで,EACSガイドライン以外は,推奨にエビデンスレベル,勧告の強さが表示されている.
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