特集 重症感染症
11.免疫不全と重症感染症―(3)脾臓摘出後感染症
岩渕 千太郎
1
Sentaro IWABUCHI
1
1国保旭中央病院 感染症内科
pp.147-150
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100269
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生体防御における脾臓の役割
脾臓が生体における感染症防御に果たす役割は,近年になるまで不明であった。1952年のKingらによる報告1)が,脾臓摘出後の患者と重症感染症に触れた最初の報告である。近年では,脾臓機能の低下した患者や脾臓摘出後の患者における重症感染症は脾臓摘出後敗血症(PSS)*1や重症脾臓摘出後感染症(OPSI)*2と呼ばれ,知られている。
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