連載 集中治療室目安箱:ナース/ME,私の言い分
第3回:集中ケア認定看護師について―高度医療が求められるICUのケアと教育のスペシャリスト
中川 温美
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 集中治療部
pp.642-643
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100235
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集中ケア認定看護師
集中ケア認定看護師は,ICUやCCUなどに入院する集中ケアが必要な患者の看護を行うために,集中ケアに関する分野で熟練した看護技術と知識を用いて,水準の高い看護実践ができる者と規定されています。集中ケアとは,重症かつ集中治療を必要とする患者,家族への看護,いわゆる生命現象の危機状態にある人間の反応に対処する看護を意味しています。求められている役割は,個人,家族および集団に対して,熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践すること,そして,他の看護スタッフのケア向上に貢献するために指導やコンサルテーションを行うことです。
集中ケア認定看護師の資格取得のためには,まず看護実績が通算5年以上必要となります。うち該当分野(集中治療室の役割と機能を果たす部署)の経験3年以上を有し,教育機関(日本看護協会が認定する集中ケア認定看護師教育機関)の入学選抜試験に合格するところから始まります。600時間以上の教育を半年から1年間かけて集中して勉強し(【教育内容】参照),修了後に認定看護師認定審査を受けて合格すると,はれて集中ケア認定看護師になることができます。認定資格の有効期間は5年間であり,レベル保持のために5年ごとに更新審査を受けなければなりません。更新審査は看護実践時間や,自己研鑽ポイント,5年間の活動実績に基づいて行われています。
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