特集 ARDS
9.ARDSにおける全身管理―原因疾患の治療に併せて適切な支持療法を
福永 真由子
1
,
讃井 將満
2
Mayuko FUKUNAGA
1
,
Masamitsu SANUI
2
1Beth Israel Medical Center 呼吸集中治療科
2自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
pp.101-110
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100170
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ARDS患者に限らず,すべての“critically ill patient”,すなわち重症患者において全身管理は必須である。多くのcritically ill patientは,複数の疾患を同時に抱えており,医師はそれらの疾患と治療のすべてを管理しなければならない。1つの疾患の治療のみを行っても,他の疾患がコントロールされていなければ,当然,患者の病状は改善されない。挿管患者では,たった1つの疾患がコントロールされていなかったがために,抜管の機会を逃す場合もあるだろう。本章では,ARDS患者の全身管理を中心に,critically ill patient一般の全身管理について,なるべく実践的に述べていきたい。
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