連載 集中治療医のための基礎医学101
第3回:集中治療に役立つ循環生理―心不全に対するアプローチを中心に
香坂 俊
1
Shun KOHSAKA
1
1慶應義塾大学医学部 循環器内科 心血管炎症講座
pp.876-880
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100134
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
多くの医師が「循環生理」という言葉を聞いて思い浮かべるのは,前負荷,後負荷,Starlingの法則といった類の用語ではなかろうか。多くの成書がこうした用語の説明に多くの紙面を割いているが,ここでは「集中治療に役立つ」ということに主眼を置き,あえて臨床の現場において頻繁に取り上げられることの多い項目について極力生理学的に説明することとした。なお,著者は循環器内科を専攻するものであり,本稿は一般の集中治療医の持つ視点とは多少異なるであろうことを付記しておく。
Copyright © 2009, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.