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特集 心不全チーム医療の理論と実践
心不全のチームアプローチ
-――心不全チーム医療における看護
Heart failure team approach:Nursing in heart failure team care
鷲田 幸一
1
Koichi WASHIDA
1
1京都大学大学院医学研究科医学専攻循環器内科学博士課程,兵庫県立尼崎総合医療センター看護部
キーワード:
患者教育
,
セルフケア支援
,
意思決定支援
,
動機付け面接法(MI)
,
ナラティブ・アプローチ
Keyword:
患者教育
,
セルフケア支援
,
意思決定支援
,
動機付け面接法(MI)
,
ナラティブ・アプローチ
pp.827-832
発行日 2022年2月19日
Published Date 2022/2/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28008827
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医療の発展と高齢化に伴い心不全患者は急増している.心不全患者急増の背景にあるのは,人口構造の変化と疾病構造の変化である.医療は臓器別機能障害に対して,病因を取り除き “正常化” を目指す “治す医療” として発展してきた.その結果,避けることのできない “老化” と,治すことのできない “慢性疾患” の存在が健康課題となった.“治す医療” の限界は平均寿命と健康寿命の乖離に現れている.超高齢社会となった日本に必要なのは “治す医療” から患者のQOL(quality of life)を最大化するための “治して支える医療” への転換であり1),“病院中心の医療” から介護・福祉と連携した “地域中心の医療” への転換である2).両者において看護の役割は大きい.
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