特集 不整脈
8.「特集 不整脈」解説
(1)循環器医の考える現在の不整脈治療
香坂 俊
1
Shun KOHSAKA
1
1慶應義塾大学医学部 循環器内科
pp.855-856
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100130
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本特集の第1章「不整脈診療の歴史的変遷」を執筆された三田村秀雄先生の言葉をそのまま借りてしまうと,不整脈治療はCAST前とCAST後でまったく異なる様相を呈するようになった。CASTは「すごい(抗不整脈)薬」で心室性期外収縮(PVC)を抑え込む焦土作戦的なアプローチが通用しないことをはっきりと証明し,かつさらに重要なことに,PVCや非持続性心室頻拍(NSVT)といった,モニター上の電気現象を抑制することが最終的に生命予後の改善につながっていないことを示したのである。
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