徹底分析シリーズ 麻酔科医と外科医
共通見解をいかに構築するか—術前情報を外科医,内科医と共有する取り組み
石川 真士
1
Masashi ISHIKAWA
1
1日本医科大学付属病院 麻酔科ペインクリニック
pp.764-768
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101203002
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年々増える手術件数に立ち向かう中で,この症例の術前管理はどうなっているのだろうかと,疑問をもつことはしばしばある。その中には,見落としや,検査が足りないケースもあり,外科医への不満を感じるかもしれない。手術件数の増加は外科医にとっても負担であり,術前検査の評価を麻酔科医と内科医に頼むしかない状況となっているのかもしれない。この状況下では,麻酔科医,外科医,内科医で連携して評価をし,共通見解をもって判断する仕組みがないと適切な管理をすることは非常に難しい。
本稿では,日本医科大学付属病院(以下,当院)での取り組みを紹介するとともに,その経験の中で感じた反省や課題,今後の展望について述べる。
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