Japanese
English
【巻頭言】
情報の発信と共有
Information dispatching and sharing
山田 覚
1
Satoru Yamada
1
1高知女子大学
pp.1
発行日 2005年12月31日
Published Date 2005/12/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200413
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
この一年を振り返ってみると災害に関する情報が世界を駆け巡っていた。普段あまり災害に関心の無い人々が、会話の中で地震や津波、台風などの話題を口にしていた。災害看護に関わっている者として、少し普段と違うな、と心配になったくらいである。昨年末もクリスマスを過ぎた後にスマトラ沖地震が発生している。まだまだ、わからないぞと、落ち着かない年末年始である。国内でも、昨年の新潟を中心とした水害から始まり、例年に無い台風の襲来、新潟県中越地震、福岡での地震等々、ここで挙げていない災害で被災された地域の方から、挙げられてないぞとお叱りを受けるくらい、種々の災害が発生した。そのような状況の中で、多くの看護職が災害看護活動を展開した。8月に開催された本学会第7回年次大会では、多くの災害看護活動が報告され、学会活動としては嬉しいことではあるが、災害の多さに憂いを感じるのも事実である。
編集委貝会では、近年年次大会において座長からご推薦頂いた発表を、学会誌に投稿して頂くようにお願いしているが、今年はその依頼に応えて投稿して頂いた論文数がぐっと増えた。災害看護への関心を測るものとして、学会の会員数、大会の参加者数、大会の発表件数などあるが、最も手間のかかるものの一つが論文投稿であろう。その論文投稿の依頼に対する反応が、こんなにあったのは初めてだろう。
Copyright © 2005, Japan Society of Disaster Nursing All rights reserved.