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診療指針
Diamoxに関する最近の見解
Newer concepts on "Diamox"
楊 俊哲
1
S. YOH
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
1Department of Internal Medicine, School of Medicine, Kio University
pp.159-165
発行日 1956年2月15日
Published Date 1956/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200333
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Diamoxは2—Acetylamino—1.3.4—thiazoleamide(第1図)という化学式をもち,6063,あるいはAcetazoleamideとも呼ばれ,最初利尿剤として用いられ,更に呼吸性Acidosisの改善,眼圧低下,鎮静剤として近年登場した藥物である。
Diamoxが上述の如き一見何等の関連もない各種目的に使用されるゆえんは,Diamoxが体内到る所に存する炭酸脱水酵素Carbonic anhydrase以下C.a.と略す)を抑制するからである。C.a.は体内において発生したCO2がCO2+H2O⇄H2CO3なる反応を起すとき,この反応を速かに行わせるに必要な酵素である。
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