徹底分析シリーズ 術前禁煙ができない患者へのアプローチ
術前禁煙に関するルール作りの意義—当院における入院支援センターの役割
大塚 美弥子
1
Miyako OTSUKA
1
1武蔵野赤十字病院 麻酔科
pp.688-691
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202975
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患者にとって術前は,自身の健康回復に対するモチベーションが高まり,禁煙に踏み切る絶好のタイミングともいわれる1)。しかし,すべての患者が禁煙に前向きなわけではなく,禁煙に対する理解もさまざまである。そのため,術前禁煙には医療者による管理が必要となる。しかしながら医療者側もまた日常業務に忙殺され,患者の禁煙にじっくり向き合っているとは言い難く,術前禁煙は言葉でいうほど簡単にはいかないようである。この状況をどうしたらいいのだろうか。武蔵野赤十字病院(以下,当院)は,2014年の「入院支援センター」立ち上げをきっかけとして,院内共通の術前禁煙ルールの円滑な運用につなげることができたので紹介する。
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