徹底分析シリーズ 「抜管」と向き合う
管は抜いた 次になにをしますか—どこまで麻酔科医が関与するか
仙頭 佳起
1
Yoshiki SENTO
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 心肺統御麻酔学分野
pp.378-383
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202892
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本稿では,抜管後の観察と管理について考察する。抜管後について麻酔科医が考えなければならないのは,以下の二つの時間帯である。
①術中管理の一部として,全身麻酔の管理をした医師が責任をもって見届けなければならない手術室退室前の時間帯。いわゆる「麻酔終了」まで。
②周術期管理の一部として,麻酔科が部署として貢献することが望ましい,手術室退室後の時間帯。手術部内の麻酔後ケアユニット(PACU)か,一般病棟か,あるいはICUなどの重症系病床での観察と管理。
気管チューブを抜去したら「抜管手技の完了」ではない。本当に重要なのはそこからだ。
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