新・視点
検証を重ね,次に生かすための仕事を
劔 陽子
1
1熊本県県北広域本部保健環境福祉部・菊池保健所
pp.498-499
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209668
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「現場」を求めて
公衆衛生という分野は非常に幅広く,人それぞれいろいろなことをやっていると思う.研究室でデータを集めて解析しているのも公衆衛生であるし,途上国の村に衛生的なトイレを設置するような活動も公衆衛生であろう.筆者自身は,研究室にいたこともあるが,「現場」の仕事が向いていると思い,先に国際保健の現場を経験した後,「日本で現場での公衆衛生活動といえば保健所かな」と考えて,2015年に熊本県に入庁した.「『法律や通知に沿って,ただ決められたことをやるだけ』のようであれば早々に撤退しよう」——正直そのくらいのつもりで恐々と行政の世界に入った.そのまま6年が過ぎ,今のところは,楽しく仕事をすることができている.
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