徹底分析シリーズ —なるほどナットク!—ICUにおける人工呼吸—後編
経肺圧モニタリング—実際の推定・測定方法と吸気圧・換気量の設定
杉本 健輔
1
,
高澤 知規
2
Kensuke SUGIMOTO
1
,
Tomonori TAKAZAWA
2
1群馬大学医学部附属病院 集中治療部
2富山大学医学部 麻酔科学講座
pp.252-259
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202858
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麻酔科医にとって人工呼吸は日々の麻酔業務にあって比較的身近な存在である。急性呼吸促迫症候群(ARDS)に対する肺保護換気戦略が浸透し,術中でも肺保護を意識した人工呼吸管理が行われるようになった。一方でICUでは,呼吸状態の厳しい患者の肺保護を達成するために,一部の施設では経肺圧モニタリングが実施されるようになった。
本稿では,基本的な肺メカニクスの解説から始め,経肺圧モニタリングがわれわれにどのような情報をもたらしてくれるのか解説していく。
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