原著 最近における寄生蟲の諸問題・2
學術研究會議傳染性疾患研究特別委員會寄生蟲科會報告
肺吸蟲の研究
宮崎 一郞
1
1九州大學醫學部衞生學教室
pp.455
発行日 1949年6月25日
Published Date 1949/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200481
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1.大平肺吸蟲と小型大平肺吸蟲の分布調査
これまでの調査で,前者は熊本縣の球磨川と緑川,鹿兒島縣の川門川,宮崎縣の大淀川,三重縣の長良川,後者は上記川門川と大阪市の新淀川の諸河口に分布することをたしかめている。本年度は福岡縣の矢部川,筑後川,遠賀川,今川,山國川,大分縣の驛館川の河口をしらべたが,全部陰性であつた(方法は河口にすむベンケイガニとクロベンケイの肝臟から,被嚢幼蟲をさがしたのである)。
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