my style シミュレーション
—シミュレーション医療教育の未来—臨床教育への還元・統合を意識して持続可能性を担保する
駒澤 伸泰
1
Nobuyasu KOMASAWA
1
1大阪医科薬科大学医学部医学教育センター 麻酔科学教室
pp.1038-1041
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202365
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一次救命処置や二次救命処置などの系統的シミュレーション医療教育が日本に導入されて30年以上が経過した。麻酔・周術期管理領域においてもさまざまなシミュレーション医療教育が実践されており,安定期に入った印象がある。
現在,人類が突入しているSociety 5.0という新たな社会構造では,「サステナビリティー(持続可能性)」が重視されている。シミュレーション医療教育も例外ではなく,これからは持続可能性の検証を受けていくことが予測される。
本連載の最終回にあたり,本稿では,シミュレーション医療教育の持続可能性に対する学術活動の重要性や,Society 5.0においても変わらぬ「心理的安全性」の大切さについて述べる。そして「シミュレーションから臨床への還元」について提示し,臨床教育との相互還元および統合を意識することがシミュレーション医療教育の持続可能性につながることを主張したい。
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