こどものことをもっと知ろう 第43回
アトピー性皮膚炎
堀向 健太
1
Kenta HORIMUKAI
1
1東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科
pp.1034-1037
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202364
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麻酔科医A:私の1歳の子がアトピー性皮膚炎になってしまい,薬を塗っても湿疹を繰り返しているのです。
アレルギー専門医B:ああ,それはお辛いですね。
A先生:ステロイド外用薬を塗ったらよくなったので,かかりつけ医の指導もあり中止しました。すると,また悪化してきて掻きむしって,またステロイド外用薬を塗り,中止して悪化して…を1年くらい繰り返しています。この治療方法でいいのでしょうか?
B先生:そうですね…。治療方法についてはお子さんの皮膚をきちんと拝見しないと何とも言えませんが,一般的にステロイド外用薬を使用する際の基本は,“減らす止める”です。しかしA先生のお子さんは,悪化したらステロイド外用薬を使用する「リアクティブ療法」では悪化を繰り返しておられるようなので,「プロアクティブ療法」という,ゆっくりステロイドを減らす方法も考えたほうがいいかもしれません。
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