連載 「医療」と「福祉」再編の時代へ 「介護職員等による喀痰吸引等の法制化」を読み解く・第4回
安全を担保する「連携」と「責任」のあり方とは?
高木 憲司
1
1厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部
pp.889-895
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102630
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前回は、介護職員等が喀痰吸引等を行なう前提となる「研修」の枠組みについて述べました。今回は、いよいよ「実施」の段階に入っていきます。「介護職員等による喀痰吸引等実施のための制度」(「社会福祉士及び介護福祉士法」の一部改正。以下、本制度)は介護職員等による喀痰吸引等の「安全性」と「普及」を目指すものですから(第2回p.666)、ここからがいよいよ本番です。
前回、介護事業者等が喀痰吸引等への取り組みをためらう理由のひとつに、「安全面でのリスク」があることを示しました(第3回p.814)。本制度では、その「安全」を担保するために、「医療との連携」を登録特定行為事業者となる要件にしています(表*1)。
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