徹底分析シリーズ カテーテルアブレーションの麻酔
心室性不整脈に対するカテーテルアブレーション—血行動態と呼吸を安定させることで安全性は向上する
勝目 有美
1
,
副島 京子
1
Yumi KATSUME
1
,
Kyoko SOEJIMA
1
1杏林大学医学部付属病院 循環器内科
pp.170-174
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202181
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
心室頻拍に対するカテーテルアブレーションは,欧米では全身麻酔,日本では意識下鎮静で行われる頻度が高い。しかし,全身麻酔下のアブレーション治療成績は意識下鎮静と比べて良好であることが報告されている1,2)。全身麻酔にすると呼吸が安定するため,カテーテルが良好に固定され,患者の体動に起因するマッピングのズレもなくなる。また,器質的心疾患を有する患者では睡眠時無呼吸を合併することが多く,低心機能に伴う血行動態不良などがあるため,麻酔科医による全身麻酔で呼吸管理を行うことにより,カテーテルアブレーションの有効性,安全性は格段に向上する。
Copyright © 2022, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.