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Current Opinion
心室頻拍(VT)のカテーテルアブレーション
Ablation of Ventricular Tachycardia: Recent topics
野上 昭彦
1
Akihiko Nogami
1
1横浜労災病院循環器科
1Cardiology Division, Yokohama Rosai Hospital
pp.1043-1048
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100891
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VTカテーテルアブレーションをめぐる最近1年間の動向
この20年間に不整脈治療は格段の進歩を遂げた.カテーテルアブレーションの出現によって多くの上室性頻拍は根治されるようになり,治療の第一選択にもなった.したがって,近年における研究の主体は心房細動(AF),心室頻拍(VT)そして心室細動(VF)に対するカテーテルアブレーション法の改良に移行している.最近1年間のアブレーション関連論文をみると,やはりAF関連のものが一番多い.しかしながら,AF(特に慢性AF)に対するアブレーションは手法・成績ともに一種の閉塞状況にあるのに対し,VTに対するアブレーション法には様々な試みが新たに進められており,心臓電気生理学的にも非常に興味深い.
本稿では,最近1年間のVTカテーテルアブレーションに関する治療研究の動向をまとめてみた.
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