徹底分析シリーズ 手術室での曝露の危険
コラム:針刺しや目からの曝露のリスク—適切に恐れ,適切に対応するために
奥村 暢将
1
,
忽那 賢志
2
Nobumasa OKUMURA
1
,
Satoshi KUTSUNA
2
1国立国際医療研究センター 国際感染症センター
2大阪大学大学院医学系研究科・医学部 感染制御学
pp.1212-1214
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202138
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手術室では針刺し事故が多い。やや古いデータにはなるが,針刺し事故の発生場所は1位が病室(39%),2位が病室以外の病棟内(17%),そして3位が手術部(15%)である1)。針刺し事故により伝播する主要な病原微生物はB型肝炎ウイルスhepatitis B virus(HBV),C型肝炎ウイルスhepatitis C virus(HCV),ヒト免疫不全ウイルスhuman immunodeficiency virus(HIV)である。本稿ではこれらの感染症,針刺し事故後の対応などについて概説する。
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