輸血検査メモ
針刺し事故の対策
飯島 卓夫
1
,
齋藤 英昭
1
1東京大学医学部附属病院手術部
pp.101
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903111
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●針刺し事故の原因
わが国における小林ら1)の誤刺442件の調査によると,針刺し事故を起こした状況としては,針へのリキャップ時が51.7%で最も多く,次いで採血・注射などの医療行為時の35.0%,針の廃棄時の17.1%となっている.また,木村2)の調査によると,針刺し事故の起きた時間帯は午前10時から12時が多い.注射針を扱う仕事と他の仕事が重なり,注意力が薄れる時間帯に針刺し事故が起こりやすいと推測される.
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