今月の主題 検査領域でのリスク・マネジメント
各論―リスク・マネジメントの実際
院内感染の予防と対策(2)
針刺し事故
森下 芳孝
1
Yoshitaka MORISHITA
1
1三重大学医学部附属病院中央検査部
キーワード:
針刺し事故
,
院内感染
Keyword:
針刺し事故
,
院内感染
pp.1671-1675
発行日 2001年12月15日
Published Date 2001/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904999
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近年,医療現場で針刺し事故が多発しており,多くの施設では,使用針のリキャップ禁止,安全器材の導入,作業手順の見直しなどにより,管理・運営面からの事故防止対策が行われつつある.一方,感染予防としては,事故発生後の対応が迅速に行われることが重要であり,HBV,HIVなどに感染した場合の適時のフォローアップのための対応マニュアルを常備しておく必要がある.また,あらゆる血液や体液は潜在的に感染力を有する危険な感染物であり,針刺し事故やその他の鋭利器材事故すべてに対して,被災者は事故報告書を作成し,安全管理担当の専門職員に提出することが重要である.〔臨床検査 45:1671-1675,2001〕
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