徹底分析シリーズ 手術室での曝露の危険
たかが電気されど電気「人体は電気に弱い」—人体は電気抵抗の小さい導体である
加藤 伸彦
1
Nobuhiko KATO
1
1北海道情報大学 医療情報学部 医療情報学科
pp.1206-1210
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202137
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常日頃使用する麻酔器やモニター機器のタコ足配線。「今まで何も起こっていないからこれでいいや」と思っていませんか? 現代の高度な医療にはたくさんのME機器を使用することから,求められる電源の容量や安定性,停電時のバックアップ,使用状況の監視などなど…,安心,安全な医療を提供するためには電源の質や安全対策についてすべての医療従事者が関心をもつ必要があります。医療現場で起こり得る事故は多種多様であり,これらの事故が「いつ」「どこで」「どのように」起こるかは誰にも予想はできません。しかし,電源に関連した事故は安全管理を十分に行うことで未然に防止できます。
本稿では手術室における電源と必要とされる要求事項,使用上の注意点,安全対策について概観します。
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