徹底分析シリーズ レミマゾラム
レミマゾラムの薬理学的特徴—全身麻酔薬・ベンゾジアゼピンの薬理作用を再確認
鈴木 祐二
1
,
土井 松幸
2
Yuji SUZUKI
1
,
Matsuyuki DOI
2
1浜松医科大学医学部附属病院 麻酔科蘇生科
2浜松医科大学医学部附属病院 集中治療部
pp.604-607
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202003
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世界に先立ち日本においてレミマゾラムベシル酸塩(以下,レミマゾラム)が臨床使用されるようになった。その期待の大きさ故か「超短時間作用型ベンゾジアゼピン」という言葉が周知される一方で,その薬理作用について詳細に議論されることはまだあまりない。ベンゾジアゼピン系薬物は全身麻酔のみならず,集中治療,ペインクリニック,精神科,脳神経内科など広い分野で頻用される薬物であり,多くの種類と特性がある。鎮静のエキスパートである麻酔科医には,その使用法や作用機序について深い知識が求められる。
本稿では,周術期に使用されるベンゾジアゼピン系薬物が,催眠・鎮静作用を生じる薬理学的機序,およびベンゾジアゼピン系薬物により影響を受ける循環・呼吸の生理作用について,知識を再整理する。
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