特別企画 東日本大震災から10年
10年の経過でみえてきた震災の中長期的影響—災害医療の守備範囲は広がっている
植田 信策
1
Shinsaku UEDA
1
1石巻赤十字病院
pp.222-225
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201915
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2011年3月11日の東日本大震災から10年がたとうとしている。日本ではこの10年間で五つの地震と十の水害・土砂災害で犠牲者を出している。自然災害が多発する現代において,大きな災害が医療に与えたインパクトを知ることは,現場レベルでは次の被災地での医療提供を考えるうえで,また行政レベルでは被災地の保健医療福祉体制を考えるうえで,今後の参考になるものと思われる。
本稿では,その影響について災害医療と被災地でのがん検診について述べる。
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