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薬物動態シミュレータの使い方—ハードルは決して高くない!?
中島 陽平
1
Yohei NAKAJIMA
1
1自衛隊中央病院 麻酔科
pp.722-726
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201720
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薬物動態シミュレーションとの出会いは大学5年生の時であった。当時,麻酔科のBSL中にとある先生から受けたクルズスの中で,日本麻酔・集中治療テクノロジー学会というマニアな学会の存在を知った。あとから振り返ると,あの時,私は底無し沼の淵に足をかけていたのだろう。もともとプログラミングの知識があった私は,麻酔に関連したソフトウエアを作ってみたいと考え,Androidスマートフォン向けの薬物動態シミュレーションアプリを作成し,前述した学会で発表した。これがきっかけとなり底無し沼へ転がり落ち,紆余曲折を経て,現在この記事を執筆している。
こんな話は,読者の薬物動態シミュレーションに対するハードルを上げてしまう気もするが,日常臨床にシミュレーションを活用するうえではまったく関係のない事柄であるので,どうか安心してこれ以降も読んでいただきたい。
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