新管理技術講座・8
PERT/COSTおよびCPM
S
pp.74-75
発行日 1971年8月1日
Published Date 1971/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204404
- 有料閲覧
- 文献概要
PERT/MAN-POWER 前回のPERT/TIME手法が開発されてから約4年後の1962年6,月に,アメリカ国防省と宇宙開発局(NASA)は,時間以外の人・物・金などの生産諸資源についてもネットワークで管理する方式を考案し発表した.PERT/COSTとはそのガイドブックにつけられた名称である.中でも,1つのプロジェクトを推進する場合,人という要素が大きな重要性をもつことはいうまでもない.そうした人的要素の効果的運用を目的としたネットワーク手法を,特に,PERT/MAN-POWERと呼ぶことがある.
図1のネットワークには,時間のほかに,それぞれの作業(アクティビティ)に必要な人員数が記入してある.各イベントの外の数字は,最早結合点時刻(日)と最遅結合点時刻(日)で,四角い枠で囲んであるのが最遅結合点時刻である.たとえば,イベント④のところの枠内の11という数字は,イベント⑤で16日に全工程が完了するためには最も遅くても11日には4→5の作業を開始する必要があることを示し,10という数字は,イベント③からはいってくる3→4の作業が終わる10日にはイベント④から出て行く4→5の作業を開始することができることを意味している.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.