徹底分析シリーズ 術後慢性痛への挑戦
術後慢性痛の危険因子—術前だけでなく術後も診療を継続し,高リスク群をキャッチする
田中 聡
1
,
吉山 勇樹
1
,
川真田 樹人
1
Satoshi TANAKA
1
,
Yuki YOSHIYAMA
1
,
Mikito KAWAMATA
1
1信州大学医学部 麻酔蘇生学教室
pp.762-765
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201167
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“手術後3か月の時点における創部近傍の痛みの再発,あるいは持続する痛み”と定義される術後慢性痛chronic post-surgical pain(CPSP)の疫学研究が進み,徐々にその危険因子が明らかになってきた。術前からの痛み,心理的要因,手術部位,術式,年齢,性別など,複数の危険因子がある。術前から判明している危険因子に加えて,術後に顕在化する危険因子もある。術前から術後にかけて切れ目なく診療することにより,複数の危険因子を有する高リスク群を同定し,早期治療に繋げる必要がある。
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