徹底分析シリーズ ダブルルーメンチューブ
抜管に際してのチューブの入れ替え—できないときのことも考えて行動するのがプロの麻酔科医である
伊藤 裕之
1,2
Hiroyuki ITO
1,2
1東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 心肺統御麻酔学
2現 東北医科薬科大学 麻酔科
pp.564-568
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201129
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ダブルルーメンチューブdouble-lumen tube(DLT)(コラム1)は太い。そのため,シングルルーメンチューブsingle-lumen tube(SLT)や声門上器具supraglottic airway(SGA)より,抜管が呼吸・循環に与える影響が大きいことが想定され,DLTの不適切な抜管により,さまざまな合併症が発生する可能性がある。
本稿では,DLTを愛護的に抜管するときの選択肢として,SLTやSGAに入れ替える方法,またそのような状況において考慮すべきことを概説する。
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