徹底分析シリーズ 術前診察 基本の「き」
手術しますか? やめますか?—術前診察におけるプロフェッショナリズムに関する一考察
髙田 真二
1
Shinji TAKADA
1
1帝京大学医学部 麻酔科学講座・医学教育センター
pp.448-452
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201106
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医療の複雑化,高度化や患者の高齢化に伴い,多数の併存疾患を有する重症患者の手術が増加するなかで,麻酔科医個人の努力で術前リスクを的確に把握し管理することは困難になりつつある。多職種連携の周術期管理チーム1)はその一つの解であるが,全国に普及するにはまだ解決すべき問題が数多い。周術期管理チームの機能の一部である「術前外来」システムすら稼働しておらず,麻酔科医が手術前日になって初めて患者の重大なリスクを知ることを余儀なくされる施設もまれではないのが現状である。
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