Japanese
English
研究
手術野消毒の一考察
One consideration about aseptic technique for operationsfield
西本 忠治
1
Chuji NISHIMOTO
1
1宇都宮病院外科
pp.195-198
発行日 1962年3月20日
Published Date 1962/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202867
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緒言
皮膚消毒剤の備えるべき条件としては,皮膚に常棲する細菌residents,usual inhabitants,にも仮棲する細菌transients,casual contaminants,にも有効であり,表面張力が低く,有機物の存在においても有効で,広い抗菌スペクトルを有し,永続性大で,皮膚を刺激しないものでなければならない.しかも価格の安いものであることが非常に望ましい.
現在行なわれている殆んどの皮膚消毒は,Gros-sich(1908),Young(1919)の方法を踏襲しているものである.私は,最近術者の手指消毒剤として陽性石鹸の優秀性が実証されているのに着目し,これを手術野の消毒に使用しいささかの知見を得たので,ここに発表して,御批判を仰ぎたいと思う.
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