快人快説
最先端の研究テクノロジー紹介⑤—電子顕微鏡三次元立体再構築による組織細胞の観察の有用性と今後の課題
小池 正人
1
Masato KOIKE
1
1順天堂大学大学院医学研究科 神経機能構造学講座
pp.79-89
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201038
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はじめに
電子顕微鏡レベルの組織細胞の三次元構造の可視化はきわめて有用であるものの,切片作成と観察の過程で高い技術と労力を要するため,その利用は限定的であった。しかし,走査電子顕微鏡を用いて透過電子顕微鏡観察に近い像の取得が可能となったことで,必要な技術と労力が軽減され,現在大いに利用されている。
本稿では,これらの手法の原理について概説するとともに,従来型の電子顕微鏡観察の問題点と今後の課題についても触れる。
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