徹底分析シリーズ 術後認知機能障害
患者本人・家族にどう説明するか—術後認知機能障害に関する具体的な説明と対策
長田 理
1,2
Osamu NAGATA
1,2
1がん研有明病院 医療安全管理部・麻酔科
2現・国立国際医療研究センター病院 麻酔科
pp.72-75
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201036
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高齢患者に対する侵襲的治療では,手術適応を検討する際に認知機能評価・フレイルなど老年医学の視点,インシデント・アクシデント事例など医療安全の視点,そして適切な行為を保証し自己決定権を尊重する医療契約の視点から,患者本人へ治療に関する情報を提供することが基本である。認知症などで患者本人の理解が得られない場合には,治療法の変更も現実的な選択である。日本では医療に関する後見人制度が整備されておらず,今後の対策が求められる。
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