徹底分析シリーズ 閉塞性睡眠時無呼吸
小児のアデノイド切除・扁桃摘出術の周術期管理—気道閉塞,そして術後の鎮痛と悪心・嘔吐の管理が重要
糟谷 周吾
1
Shugo KASUYA
1
1国立成育医療研究センター病院 麻酔科
pp.1076-1081
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200992
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かつて小児のアデノイド切除・扁桃摘出術adeno-tonsillectomy(T&A)は,習慣性扁桃炎などの感染が主な手術適応であった。しかし1990年代以降,その手術適応が見直されたことや若年肥満の増大から,近年は閉塞性睡眠時無呼吸obstructive sleep apnea(OSA)の治療目的での手術が多い傾向にある。北米ではT&Aは日帰り手術が多く,年間50万件近くに及び,その周術期合併症への対策が重要となった1)。
本稿では,小児OSAを対象としたT&Aの麻酔上の問題について述べる。
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