症例検討 血液疾患患者の麻酔
多発性骨髄腫multiple myeloma—症状は多彩なれど個別に丁寧に管理すればよい
細川 麻衣子
1
,
阿部 有
2
,
加藤 啓一
1
Maiko HOSOKAWA
1
,
Yu ABE
2
,
Keiichi KATOH
1
1日本赤十字社医療センター 麻酔科
2日本赤十字社医療センター 血液内科
pp.634-637
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200893
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症例
72歳の男性。身長162cm,体重55kg。転倒して左大腿骨頸部を骨折し左股関節全置換術が予定された。放射線学的検査で,胸椎と腰椎に圧迫骨折を認めた。血液検査ではヘモグロビン(Hb)値9.5g/dL,血小板数13万/μLであった。血液生化学所見では,BUN 30,クレアチニン1.7mg/dL,推算糸球体濾過量(eGFR)32mL/min/1.73m2,血清カルシウム10.5mg/dLであった。多発性骨髄腫と診断された。
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