症例検討 腰痛
総論2 腰痛に対するペインクリニックの最近の保存的療法について
小川 節郎
1
Setsuro OGAWA
1
1日本大学病院 ペインクリニック科
pp.156-160
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200782
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日本における慢性疼痛患者数は2000万人を超え,その約半数が腰痛患者であることがわかっている。また,その約85%は非特異的腰痛であり,腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症,腰椎圧迫骨折などの明確な原因があるものは残りの約15%に過ぎない1)。
ペインクリニックにおいても腰痛患者の診療を行うことが多く,その対応法としては神経ブロック,薬物療法が多く用いられている。神経ブロック療法については,他稿で詳しく述べられるので,本稿では主に慢性腰痛,特に非特異的腰痛に対する薬物療法について触れたい。
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