疾患の病態と治療 進行癌への挑戦--延命効果の可能性
進行癌はどこまでなおせるか
ペインクリニックの立場から
播磨 晃宏
1
,
森 健次郎
1
Akihiro Harima
1
,
Kenjiro Mori
1
1京都大学医学部麻酔学教室
pp.41-45
発行日 1977年1月10日
Published Date 1977/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205548
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一般に子宮癌は他の臓器の癌に比べて,発病してから死亡するまでの期間が比較的長く,従ってそれだけ病悩期間も長い。
子宮癌による疼痛の発現は,他の臓器癌の場合と同様,神経叢の腫瘍による圧迫,あるいは神経鞘内への腫瘍細胞の浸潤によるものである。疼痛は当然,子宮癌の初期症状ではないが,通常一度疼痛が現われると,それは常に進行性であり,疼痛の範囲は日とともに広がっていく。子宮頸部癌の末期は,程度の差はあってもたいていは疼痛を伴っている。
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