症例検討 体腔内圧のトラブル:その原因と対処法
高度頭低位による眼圧上昇:術後視機能障害との関連—ロボット補助下前立腺摘出術:眼圧を意識した麻酔管理を
小川 裕貴
1
,
林 浩伸
1
,
川口 昌彦
1
Yuki OGAWA
1
,
Hironobu HAYASHI
1
,
Masahiko KAWAGUCHI
1
1奈良県立医科大学 麻酔科学教室
pp.832-837
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200359
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症例
75歳の男性。身長165cm,体重60kg。前立腺癌に対して,da Vinciを用いたロボット補助下前立腺摘出術が予定された。この手術では術野を確保するために約30°の高度な頭低位にする。手術時間は5時間,出血量は200mLであった。術後,顔面に浮腫があったため,カフリークテストを実施したうえで抜管し,帰室した。帰室から2時間後に両側の視野の下半分が欠損していることが判明した。
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