徹底分析シリーズ Pressure
圧にまつわる四方山話—気象と麻酔の意外な(無理矢理な?)関係
木山 秀哉
1
KIYAMA,Shuya
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
pp.766-771
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200346
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血圧,気道内圧,酸素分圧など,麻酔科医は「圧」に囲まれている。迅速な麻酔覚醒による手術台の効率利用や,原稿提出の「プレッシャー」も茶飯事である。日常会話でも使われる「圧力」だが,大学入試の理科で物理を選択しない受験生が増えているためか,正しい理解が欠けている学生や研修医を散見する。酸素や揮発性麻酔薬,輸液を日々投与する麻酔科医にとって流体(気体・液体)の知識は必須である。流体の挙動を説明するうえで最も基本的な概念が圧力である。臨床への応用を考える前に,まずは中学高校レベルの物理を復習しよう。
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