症例検討 よくあるトラブルを乗り越えよう 1
挿管したけどカプノグラムが平坦である—原因が何であれ,まずは用手換気
大膳 和華
1
Waka DAIZEN
1
1松山赤十字病院 麻酔科
pp.188-190
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200136
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症例
58歳の男性。身長168cm,体重68kg。胆石に対し腹腔鏡下胆囊摘出術が予定された。1日5本,30年間の喫煙歴がある。術前禁煙はできなかった。また小児喘息の既往があるが,小学生以降の発作はなく,現在治療はしていない。プロポフォール,レミフェンタニル,ロクロニウムで導入し,換気は容易だった。喉頭展開したが声門が確認しづらかったため,介助者にBURP法をしてもらったら,挿管できた。胸部聴診,チューブ固定後,モニターを確認すると,最初は通常の波形が確認できたカプノグラムが平坦になっている。この時点で,血圧130/65mmHg,脈拍数78/min,SpO2 97%であった。
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