症例検討 気道確保したはずなのに…
気管挿管したのだが,カプノグラムがおかしい
宮澤 典子
1
Noriko MIYAZAWA
1
1東京都立八王子小児病院 麻酔科
pp.278-281
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100248
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症例
9歳の男児。身長137cm,体重31kg。サッカー中に下腿骨折を起こし,緊急手術が予定された。直前に清涼飲料水を飲んでいた。既往歴に喘息があり,テオフィリン(テオドール(R))を内服している。前酸素化の後,輪状軟骨圧迫を行いながらチオペンタールとスキサメトニウムを用いた迅速導入を行った。
気管挿管後に聴診をしたが,呼吸音はよく聴取されない。カプノグラムの最初は出ていたが,すぐに出なくなってしまった。
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