徹底分析シリーズ 痛み治療の素朴な疑問に答えます
トラマドールの使い分け—三つの剤型の特徴
住谷 昌彦
1
,
山内 照夫
2
Masahiko SUMITANI
1
,
Teruo YAMAUCHI
2
1東京大学医学部附属病院 緩和ケア診療部/麻酔科・痛みセンター
2聖路加国際病院 腫瘍内科
pp.14-16
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200091
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トラマドールはμオピオイド受容体完全作動作用とセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害作用が協調的に働いて鎮痛効果を発揮する。侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛のいずれにも有効で,オピオイド鎮痛薬に対する精神依存の形成も少ない。本稿では,日本で承認されている3剤型について,それぞれの特徴とそれを踏まえた使い方を概説する。
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