Japanese
English
しびれ・痛みに対する整形外科診療の進歩 Ⅰ.総 論
1.薬物療法
副作用軽減を意図したトラマドール製剤の導入方法
How to introduce tramadol formulation intended to reduce side effects
吉原 潔
1
,
石塚 怜王
1
K. Yoshihara
1
,
R. Ishizuka
1
1アレックス脊椎クリニック
1AR-Ex Spine Clinic, Tokyo
キーワード:
chronic pain
,
tramadol
,
side effects
Keyword:
chronic pain
,
tramadol
,
side effects
pp.12-14
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei74_12
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は じ め に
慢性疼痛の治療薬としてオピオイド系鎮痛薬のトラマドール製剤は,近年,臨床の場で多く使われている.しかしその副作用率はNSAIDsよりもきわめて高い.そのため,疼痛抑制効果の有無にかかわらず,副作用の出現により内服を断念・中止してしまう症例もまれではない.副作用はとくに服用開始時に多く,そのために制吐薬や緩下薬などの薬剤を追加処方しているケースがほとんどである.筆者らは,トラマドール製剤の導入時に少量・単独で処方することによる副作用出現率の軽減効果,疼痛抑制効果について検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2018