徹底分析シリーズ 研修医の素朴な疑問に答えます 生理メカニズム
冠動脈血流が左室拡張期に多く流れるわけ
藤井 怜
1
,
坪川 恒久
2
Satoru FUJII
1
,
Tsunehisa TSUBOKAWA
2
1金沢大学医薬保健研究域医学系 麻酔・蘇生学
2東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
pp.944-946
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200010
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●冠動脈の解剖
冠動脈には左冠動脈left coronary artery(LCA)と右冠動脈right coronary artery(RCA)の2本がある。LCAはさらに左前下行枝left anterior descending(LAD)と左回旋枝left circumflex(LCX)に分かれる(図1)。LADは大動脈左冠尖から発生して,肺動脈の背後を通り,心室間溝を走行して心尖部に到達する。LCXは冠状溝を通って心臓の後面に達する。RCAは大動脈右冠尖から発生して房室間溝を走行し,心臓後面に達する。
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