看護学校のあゆみ 京都大学医学部附属看護学校・2
歴史は流れる
荒木 操
1
1京都大学医学部附属看護学校
pp.55-60
発行日 1966年8月1日
Published Date 1966/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905691
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昭和初期の看護婦寄宿舎心得
先にのべた寄宿舎規程にあるように,寄宿舎には看護長,看護婦,同見習生,産婆生が寄宿している。舎監をおき,寄宿員の指導監督を命じられ,その権限は大である。同室内に看護婦,同見習生,産婆生を配室し,室長をさだめ,各室の取締を担当させている。各室それぞれ家族的にお母さん,お姉さんといって慕いあい,見習生の生活しつけも自然に行なわれている。当時の病室勤務は朝8時から翌朝8時交代であり,夜勤明の者は正午までは休養をとり外出しないように健康管理がなされていた。生徒の年齢も若く遠隔地の者が多く,見習生の外出は袴を着用すること,外出時は2人以上で外出するようにきめられている。
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