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Anesthesia and Analgesia
Editorial:
Shander A, Gandhi N, Aslakson RA. Anesthesiologists and the quality of death. Anesth Analg 2014;118:695-7.
Article:
Papadimos TJ, Gafford EF, Stawicki SP, et al. Diagnosing dying. Anesth Analg 2014;118:879-82.
■人はどこで死ぬのか:Quality of Death
日本は今や5人に1人が高齢者という超高齢化社会に突入している。良好なQuality of Lifeを模索するだけでなく,良好な死に方Quality of Deathを模索する必要がある。日本人の80%が人生の最後は自宅で過ごしたいと望んでいる。しかし,実際に自宅で死を迎える人は全体の13%程度(2011年)にすぎず,約80%は病院で亡くなっている。これは英国でも同様で,85%の人が病院で亡くなっている。米国では20%以上の人が集中治療室で亡くなっている。オランダでは35%の人が病院で,32.5%がケア付き住宅で亡くなっている。一般に,北欧では自宅で死を迎える人が30%程度と,日本よりも割合が高い。厚生労働省の資料によれば,2030年には日本の死亡者数は約160万人となるが,医療機関で死亡する人は約89万人,介護施設が約9万人,自宅が約20万人,その他(高齢者向け住宅やグループホームなど)が約42万人と予測されている。さらに,看取り先の確保は困難であるというコメントが入っている。
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