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pp.586-589
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200598
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The New England Journal of Medicine
Editorial:
Keaney JF Jr, Solomon CG. Postmenopausal hormone therapy and atherosclerosis—time is of the essence. N Engl J Med 2016;374:1279-80.
Article:
Hodis HN, Mack WJ, Henderson VW, et al. Vascular effects of early versus late postmenopausal treatment with estradiol. N Engl J Med 2016;374:1221-31.
■閉経後のエストロゲン分泌減少は動脈硬化を促進する
閉経後のエストロゲン分泌低下により,動脈硬化や骨粗鬆症が進行する。閉経前の女性では心血管系疾患の頻度は低いが,閉経後は急増する。エストロゲンは,血管内皮の保護,血管内皮細胞での一酸化窒素(NO)産生増加,血管平滑筋細胞の増殖抑制といった,直接的な抗動脈硬化作用をもっている。また,エストロゲンのもつコレステロール低下作用や肥満の抑制も,間接的に抗動脈硬化作用となっている。
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