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pp.1114-1117
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200056
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Anesthesia & Analgesia
Editorial:
Memtsoudis SG, Liu SS. Do neuraxial techniques affect perioperative outcomes? The story of vantage points and number games. Anesth Analg 2014;119:501-2.
Article:
Kooij FO, Schlack WS, Preckel B, et al. Does regional analgesia for major surgery improve outcome? Focus on epidural analgesia. Anesth Analg 2014;119:740-4.
■神経軸麻酔は全身麻酔よりも患者予後を改善する?
脊髄くも膜下麻酔や硬膜外麻酔などの神経軸麻酔を用いると,術後合併症発生率や,死亡率が低下するという報告は数多くあり,エビデンスレベルは低いものの,可能であれば硬膜外麻酔を実施するようにしている麻酔科医も多いと考えられる。一方,抗凝固療法や抗血小板療法を周術期に実施するために,神経軸麻酔が禁忌となる症例も増加している。術後鎮痛に関しては,静脈内患者自己調節鎮痛(IV-PCA)の活用により,神経軸麻酔を用いなくとも,良好な術後鎮痛が得られるようにもなってきている。しかし,神経軸麻酔をしないことにより,患者に不利益が生じていないかを気にかけている麻酔科医は多いのではないかと思う。
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